

文部政務次官在任中にも、そして今も、常に私の頭の中には、このような疑問があります。
個人のモラルが崩れ、親子が断絶し、家庭が崩壊し、学校も崩壊する。
地域社会の連携はなく、自らが暮らす「国」という概念すら危うい現代日本。
このような環境下に育つ子供たちや若者たちが、果たしてアジアを筆頭とする世界の人々を相手に、
きちんと自らの主張を唱え、議論し、互いを尊重し認め合う関係を築くことができるのでしょうか?
残念ながら、答えは否です。
自らの国を愛せない人に、他の国、考え方や人を愛し、理解していくことは不可能だからです。
日本には日本の良き伝統があります。
礼節や相互扶助、規律といった生活や社会に組み込まれたある種の教育システムであり意識です。
それは親子、家族、そして帰属するコミュニティ、国という関係を非常に
重視し、愛し、尊重し、
そこに様々なことを学ぶという伝統的なシステムから生まれます。
戦後、日本人はアメリカを模倣し、そこにグローバリゼーションへの足がかりを見出し、走ってきました。
その中で、日本人の根底と言うべきこういった意識やシステムが明らかに失われつつあります。